”未来の為に、渡嘉敷に生存する生き物の今を知る” 【2022年・冬】渡嘉敷の”生き物”調査隊(初級編)/写真撮影・データ入力のボランティアツアーに参加してみて私が感じたこと
”ケラマブルー”
沖縄ファンはもちろん、離島にあまり馴染みがなかった沖縄県民の私でも常識的に知っているこのフレーズ。
このフレーズが表現する圧倒的に美しい慶良間諸島の「海」は多くのダイバーや自然を愛する者たちを虜にしている。
美しさだけではなく非常に豊かな生物多様性を有したこの海については、
2014年に国立公園に指定されたこともあり、生態系の調査や保護活動が積極的に行われている。
だが、「陸」の生き物については、
”あまり多くの記録が無い”または”残っている記録が古い”といった状況にあった。
”離島”とういう特殊な環境によって貴重な固有種や準固有種などが確認されている一方で島の生態系に影響を及ぼす可能性が高い外来種も発見されていた。
今回の案内人であるネイチャーガイドの池松氏は過去に島で行われたイベントで生き物の専門家である石神氏と出会い上記の課題について語った。
2人は「渡嘉敷島の貴重な生態系を守るには現状把握が最優先」という1つの答えに至り、今回のボランティアプログラムである「生き物調査」が誕生した。
島まーるで実施された生き物調査ボランティアツアーに参加して事務局の私が感じたことをツアーの内容と合わせてお伝えする。
渡嘉敷島に到着後、案内人の池松氏と合流し宿泊先でオリエンテーションが実施された。
参加者同士の自己紹介からはじまり、ツアーの目的、行程について、注意事項、質疑応答といった流れでオリエンテーションは進んだ。
実際に仕事で生態系の調査活動をされている方、自然や生き物が好きな方それぞれが渡嘉敷島の生き物に興味を持ち今回のツアーに参加した。
調査は2日目から始まり、午前中は2箇所のフィールドで調査活動を行った。
調査中にネイチャーガイドである池松氏から生き物に関する様々な話が語られとても勉強になった。
また、目の前の自然(生態系)に没頭していると普段は取りこぼしているだろう感覚(嗅覚や聴覚など)が研ぎ澄まされ、人間の本来の姿に戻っていくような不思議な感覚があった。
昼食を挟んで午後は撮影した生き物を調べて入力していく作業を行った。
画像検索を行い、図鑑を調べて入力フォームから入力していく。自分が見つけた生き物を調べる作業は非常に面白かった。
今回、実際にお仕事で調査活動をされているSさんが他の参加者をサポートしてくれたことで、とてもスムーズに全員が調査活動に取り組めた。
Sさんが初めてみる生き物も多く存在し、改めて渡嘉敷島の生態系が貴重だということを実感した。
2日目の夜は石神氏とオンラインで繋いで調査報告MTGを行った。
石神氏から渡嘉敷島の生態系について語られたあと、撮影したデータベースを全員で見ながら石神氏へ質問などを行った。
ここで一番盛り上がったのはMさんが見つけた生き物に石神氏が「なんだこれは・・・」となった瞬間である。
結果、こういった予期せぬ発見もこのプログラムの醍醐味だと感じた。
最終日(3日目)の午前中は海側のフィールドで調査活動を行った。
前日の山側と違って生き物を見つけるのに苦戦した。(私は前日の半分以下の撮影数だった)
午後は帰りのフェリーまでデータ入力作業を行い2日間で50種類以上の生き物を撮影しデータ化することができた。
帰る前の振り返り会では参加者から、
「もっと生き物について勉強したい」「また季節が変わった頃に調査したい」「より自然を好きになれた」などのコメントがあった。
わたしもこのメンバーと渡嘉敷島の生き物調査隊の一員になれたことをすごく誇りに思えた。
最後に今回私がツアーに同行して一番感じたことは「無意識を意識する」ことの大切さである。
仕事柄、渡嘉敷島は何度も訪れ雄大な自然もたくさん目にしていたが「無意識」のままだった。
その「無意識」を「生き物」として意識することで、新たな気づきを多く得ることができ、また調査活動をすることで生き物を守りたい。という新たな意識が生まれた。
その意識がひとりでも多くの方に伝わるよう、引き続き渡嘉敷島の生き物調査に関わっていきたい。
モニターツアー概要
離島名:渡嘉敷島
実施プラン:渡嘉敷島プラン詳細
【2/24(金)出発】【2022年・冬】渡嘉敷の”生き物”調査隊(初級編)/写真撮影・データ入力のボランティアツアー 3日間
ボランティア内容:自然保護
観光体験:絶景e-Bikeサイクリング
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