【宮古島】島人の心と達人の音色・幻想的な海上ステージで響く「なりやまあやぐまつり」会場ボランティア~伝統民謡の祭りを守る~
- 島の魅力
美しいミヤコブルーのグラデーション、山がない広大な景色など、素朴な自然が豊かで観光地として人気の宮古島。
ここは独自の文化が息づく島でもあります。
今回、沖縄本島とは異なる宮古民謡の代表曲「なりやまあやぐ」発祥の地・友利(ともり)で開催される「なりやまあやぐまつり」の会場ボランティアに3泊4日で参加してきました!
地域には高齢者と30代以下の若い方が多く、間の世代が少ないため祭りの準備に手が足りないとの事。
島まーる部隊の担当は、本番10/8当日の朝から約1200本もの「灯篭」を作成し会場に設置する作業です。
明るい時間帯は予選、本選の夜には展望台まで続く約1200本の灯籠と月あかりの中、民謡が響き渡る幻想的なお祭り。
このイベントの代名詞ともいえる演出が、灯篭担当の今回の作業。
展望台から海上ステージまではこの高低差。
階段など遊歩道になってはいますが「ここを登って設置か!」と気合を入れなおします。
今回の宿泊は、地元農家さんの家にグループごとに分かれてお泊りする民泊です。
体力温存のため、1日目はお世話になる農家さんとオリエンテーション後、解散。
2日目:8:00集合!スタッフポロシャツを身に着けて、いざ灯篭づくり!
1.空き缶に砂をぎゅうぎゅうに詰める※重要!後で泣くことになります
2.アイスキャンデーのように底に割りばしが刺さった長いロウソクを差しす
3.燃えない素材の白い筒状のカバーをかぶせる
ロウソク固定用の砂なので湿っているため、缶をトントン地面に叩きながら詰めます。
しばらくすると会場内に民謡「なりやまあやぐ」の三線と歌が響いてきました。
夜の本選に向けて、予選が始まったようです。
ある程度できた順からカゴに入れ、遊歩道や橋、展望台まで2人がかりで運びます。
砂の重さがあるので、思ったよりきつい!
予選の歌声を聞きながら、ステージから見える箇所にガムテープでしっかり固定していきます。
途中で地域のボランティアさんが増えたりと増減はありましたが、10名に満たない人数で設置完了!お昼は会場で炊き出しの宮古そばと白いご飯&油みそを、地域の方々と一緒にいただきました。
みなさん作業に慣れるのが早く、午後には職人のような姿に・・・。
設置にガムテープが必須なので常に身に着けて行動します。
手前のビーチから展望台まで、ぽちぽち見える白い小さなものが灯篭です。
準備から時間が経ち、湾の潮位も少し上がってきました。
本番は今夜。
14:30頃に解散して夕方まで各自フリータイム。
日も傾いてきた頃。
17:00に集合し火を入れていきます。
灯篭設置のため、すでに何度も往復したこの道を、夕日を浴びながら展望台に向かって歩く背中がまぶしい!
缶の中の砂が少ないために傾いたロウソクを立て直したりしながら、一人一人が丁寧に火を灯していきます。
最後の方は指に力が入らず、なかなか火がつかないことも。
全てに火を付けたら消えている箇所がないか、ステージのある本会場から全体を眺めます。
日が暮れていい雰囲気。
そして地域の方々が口をそろえて「なんともいえず幻想的さー」と言っていた「なりやまあやぐまつり」がこちら!
海上ステージで子供から大人まで、三線を弾きながら一人ずつそれぞれが想いを乗せて歌う「なりやまあやぐ」を聞きながら「灯篭作業は本当に大役だったんだねー」と怒涛の一日を振り返り、優越感に浸ります。
屋台で食事を済ませて最後には花火が上がり、無事本番終了。
明日は灯篭の撤去です。
3日目:9:00集合!灯篭撤去に気合を入れる!
なんと、この日は自衛隊の方がすでに作業を始めていました!
覚悟をしていた作業も10:00過ぎには終わり、公民館でふるまわれた山羊汁をいただきました。クセが少なく上品、そして肉の大きさに一同驚き!
午後は「なりやまあやぐ」にちなんだ場所を松原さんがガイド。
「なりやまあやぐ」とは、妻が夫を諭す教訓歌として宮古では誰もが知っている民謡。
後世に歌いつなげて行こうと、毎年10月にインギャーマリンガーデンで開催されてきました。
夕飯は交流会です。
今回、民泊でお世話になった農家さんたちが集まって作ったお料理をみんなで囲み、歌い、笑い、楽しみました!
家庭料理から食文化に触れ、宮古名物のお酒の飲み方「おとーり」についても教えてもらいました。
かつて、宮古島や八重山諸島では、就労の有無、収入の多寡とは関係なく、数え 15 歳から 50 歳の人々全員に一律に 一般の税とは別に課される過重な税「人頭税」がありました。
諸説ありますが、貴重なお酒をみんなで平等に飲むように始まったとされるのが「おとーり」文化だそうです。
その場のみんなが仲良くなれる、不思議な文化。
興味がある方は調べてみてくださいね!
4日目:最終日
前日の夜に盛り上がった場所で振り返り会です。
「新しい妹夫婦ができたよう」「出会えたことに本当に感謝」「こっちからも那覇に会いに行くからね」「またすぐね!」とあたたかい言葉が飛び交います。
今回のボランティアは体力的にも正直大変でしたが、文化を紡いでいくお祭りに参加できたことはとても貴重な体験。
人手の少なさも現場で感じることができ、ボランティアの意義を感じました。
宮古島に、城辺(ぐすくべ)に、友利(ともり)に、新しい親戚ができたような、未来に続く繋がりができたことに感謝。
ぜひ、来年は「なりやまあやぐまつり」をお手伝いしてみませんか?
モニターツアー概要
離島名:宮古島
実施プラン:宮古島プラン詳細
【10/7(土)出発】島人の心と達人の音色・幻想的な海上ステージで響く「なりやまあやぐまつり」会場ボランティア~伝統民謡の祭りを守る~ 4日間
ボランティア内容:
・民謡「なりやまあやぐ」発祥の地を巡り文化を学ぶ
・会場の灯篭づくり
・予選会場のサポート
・まつり翌日の撤去作業
観光体験:民謡「なりやまあやぐ」発祥の地を巡り文化を学ぶ
質問やオーナーへのメッセージなどをコメントしていただけます。
気軽に投稿して、オーナーや他のサポーターの型との交流をお楽しみください。
一緒に行動することができて楽しかったです。
ありがとうございました。
灯篭作成・設置は大変でしたが、幻想的な雰囲気の中、島の方たちと一緒に過ごすことができてとても楽しかったです。
活動レポートを見て、また、思い出がよみがえりました。
島まーるの活動は素敵だと思いました。
沖縄在住ではないので、同じツアーの参加はできませんが、今後も、離島へは出かけたいと思います。
皆様のご活躍をお祈り申し上げます。
お体ご自愛下さい。