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粟国島

【粟国島】台風にめげずガチ農業と拝所(ウガンジュ)清掃で粟国島の今と昔を深く知る!

更新日:2023/11/01
  • 島の魅力

【粟国島】台風にめげずガチ農業と拝所(ウガンジュ)清掃で粟国島の今と昔を深く知る!

那覇市の北西約60kmの海上に浮かぶ周囲約12km、一島一村の小さな島。
火山活動で噴出した溶岩や火山灰が堆積して島が誕生し、周囲にサンゴ礁が形成され、現在の粟国島になりました。
火山から生まれた絶景の孤島「粟国島」
かつて粟(あわ)の栽培が盛んに行われていたことが名前の由来になっています。

4月後半〜7月までに見られるギンガメアジのトルネードは圧巻。
もちろん、ダイビングだけではなく、北に鍾乳洞、西に高さ80m以上もある白色凝灰岩の断崖、南に流れ着いた溶岩が堆積、東に白い砂浜など、さまざまなロケーションが楽しめます。

現在も旧暦で祭祀や行事が執り行われ、特に旧正月は粟国島最大の行事となります。

昨年度、計画していた粟国島の島まーるツアーが悪天候のため中止に。
今年こそは!と意気込んでいたら…まさかの台風14号発生。
帰路の海況が気になるところでしたが、フェリーが出航するとのことで、参加者全員出発。

粟国島行きのフェリーは通常でも”かなり揺れる”と言われていますが
台風の影響でさらに威力を増したニューフェリーあぐにの醍醐味?洗礼?ともいえる
ジェットコースター級の揺れを体感。

さて、2日目はついに島まーるメインのボランティア活動スタートです!
午前中は農作業のお手伝い。

粟国島の大事な産業さとうきびの畑で草取りをします。
雑草と成長途中のさとうきびの細い葉を見分けるのが難しく、はじめのうちは苦戦しましたが、
畑の持ち主マチコさんとタカアキさんに教えてもらいながら取っていきます。
のんびり話しながらやっていいいよーというマチコさんでしたが、皆さん集中して、黙々と作業します。

十時茶(じゅうじじゃー)
※休憩 を取って、各自、雑草を入れる袋がいっぱいになったところで、さとうきび畑の草取り終了です。

次は玉ねぎの植え付けを予定していましたが、苗が不足しているため、急遽、小豆の収穫に変更。

さとうきび畑のすぐ近くにある畑でマチコさんが育てています。
インゲン豆のようなサヤを割って、出来のいい小豆を収穫していきます。
『小豆ってこうやって出来るんだー』と参加者が口々に言い、なかなか目にする機会がなくて、まさに”発見”でした。

農業をしている島の方たちはどんどん高齢化しており、暑い中長時間で作業する大変さと深刻な後継者不足が問題だということが理解出来ました。

午後からは拝所を巡りながら、草刈りと清掃をします。
粟国島は知る人ぞ知る神の島。神様にお祈りをする拝所や御嶽が島内各所に数多くあります。
1年を通してたくさんの行事が執り行われますが、行事の前にきれいにしても
またすぐ生えてくる雑草や生い茂る木の葉っぱや枝の掃除、剪定が必要です。

地域の方々も高齢化が進み、普段手入れが出来ないところも多いと話す祝女(ノロ)のヒロコさん。
今回の島まーる参加者5名とコーディネーターのマリさん、地域おこし協力隊の笹沼さんも一緒に拝所をキレイにします。

島の中心に位置するミルク神にご挨拶をします。
ヒロコさんの説明を聞きながら、皆で力を合わせて落ち葉や祭壇を掃除します。
普段は気づかない拝所の上の部分も掃き掃除が出来ました。

ここはサキダと呼ばれる拝所ですが、水の神様が祀ってあるとのこと。
すぐそばにかつての井戸があり、水源が近いためか、草や木々の成長が立派で、落ち葉掃除や草刈りだけでなく、男性陣の力を借りて生い茂る木の枝の剪定まで行いました!

袋が一杯になるペースも早いですが、しっかりきれいにするまで袋が足りなくなる程で、達成感を感じました。

粟国島最大の祭祀のヤガン折目(ウユミ)を行うイビガナシーやうふやでーといわれる場所へ行き、ヒロコさんの話を聞きます。

火の神(ヒヌカン)が住んでいるとされているためうふやでーは行事の最初に祈りをささげる場所。
「お邪魔します」「お掃除させてもらいますね」と一礼し、みんなで分担してきれいにしました。

こちらが最後の難所、粟国島に漂着した伊貫親雲上の墓があると伝えられている神聖な場所「ウヘージ」
集落から少し離れた東に位置し、島の人たちもなかなか行くことがない場所です。

剪定と落ち葉掃除、草刈りもこちらが一番ハードでした。
島の人たちがなかなか出来ない場所をキレイに出来たので、一緒に掃除していた農家のマチコさんもとても喜んでいました。
地域の方に喜んでもらえることで、私たちも頑張った甲斐があります。

出発の際、懸念されていた台風の影響で帰りのフェリー欠航のお知らせが来ました。
せっかくなのでと、粟国村特産品加工センターでのかりんとう作りに参加させてもらいました。
ここでは島のお姉さんたち(おばあというと叱られる)が、特産品であるかりんとうを作っています。
たまたま島に帰ってきてお手伝いをしていた青年もいて、島での暮らしや学校での様子を教えてくれました。

私たちに丁寧に行程を説明してくれて、かりんとうの生地を切る・成形する過程をやらせてもらいました。
世代を超えて、関わりを持つ光景から、島ならではの温かさを感じました。
出来たてとお土産に美味しいかりんとうをたくさん頂きました。

水曜日に帰る予定がフェリーが無事出港出来るのが金曜日になりました。
コーディネーターのマリさんと祝女(ノロ)のヒロコさんが港にお見送りに来てくれました。
お見送りは念願の紙テープで。上手に投げるの結構難しいんです。
最後までおもてなししてもらい、、感謝の気持ちで4泊5日の粟国島滞在終了です。
まさかの2日間延長でしたが、粟国島の皆さんと親交を深め、間違いなくもっとも印象深い島、身近な離島になりました!
帰ってからも、新聞やテレビ、SNSで『粟国島』の文字を見るとおお!っと思い、参加者同士情報交換しています。
島まーるを通じて、粟国島の魅力を発信、応援する粟国ファンの一員になれました。
今後の粟国島の動向をチェックしていくのが楽しみです。

モニターツアー概要

離島名:粟国島
実施プラン粟国島プラン詳細
【10/2(月)出発】粟国島で神聖な場所「拝所」清掃のお手伝い&島民と一緒に農作業をしよう!映画の舞台を巡るお散歩ツアー付き 3日間

ボランティア内容
・農家さんのお手伝い
・島内清掃
観光体験内容:
・島内散策

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