課題解決プログラムの背景

久米島は、かつては「琉球一美しい島」と言われておりました。200～300ｍ級の山々が連なり、湧水が豊で稲作が盛んな島でした。

そんな自然環境に恵まれた久米島の現在の課題は、「人口減少」です。

毎年、１年間に約100名ずつ減少している人口に歯止めをかけるべく対策をいろいろと講じていますが、これからの未来を見据えて、久米島を第二のふるさとのように感じていただける「関係人口」づくりに力を入れていこうと考えています。

2009年からスタートした「久米島ファンクラブ」では、久米島町長印が押印された「特別住民票」と「特別住民カード」を発行し、島民料金の設定がある施設では、会員のみなさんも町民同様にご利用いただけます。

「久米島ファンクラブ」は、久米島町女性会が運営しており、当日は島のおかあさんたちとの交流も楽しんで頂きながら、水が豊かな久米島の自然を守るべく「久米島ホタル館の川の掃除」や「ビーチクリーン・海洋ゴミの分別」も行って頂きます。島の自然に癒されながら心も体もきれいになる体験をしましょう！

課題解決プログラムの内容

①「久米島ファンクラブ15周年記念イベント交流会のお手伝い」
【イベント概要】久米島ファンクラブ15年間永年会員さんの感謝状授与式を9/20久米島まつり内で行った翌日、久米島町女性会とみなさんで交流会を開催します！
日時：2025年9月21日（日）11：00～14：00
場所：あじまー館
イベント内容：ランチ交流会、久米島町女性会による余興（琉球舞踊、ダンス、民謡など）
ボランティア内容：イベントの準備（9：00～11：00）
お料理（ジューシー、もずく、天ぷらなどの郷土料理）作りのお手伝いや会場準備、場合によっては余興出演の練習などを一緒にお手伝いして頂きます。

②「久米島ホタル館の川清掃」
初日に久米島ホタル館にて「ネイチャースタディープログラム」で久米島の自然や産業を学んだあと、実際に川に入って、スコップとバケツで泥上げ作業をして頂きます。農地から流れてきた赤土が河川を狭めるため、ホタルや水をきれいにしてくれる生きものたちの生息環境が壊れてしまうことを少しでも改善するために、赤土を陸に戻す作業をお手伝い下さい。川の水がきれいになり、テナガエビやオオウナギなどの生き物が帰ってきます。汗をかきながら、川のせせらぎと鳥の声などで癒しの時間をお過ごしください。

③「ビーチクリーン・海洋ゴミの分別」
久米島の海は、とてもきれいなのですが、残念なことに周辺の海から流れ着くゴミは絶えません。それでも諦めることなく拾い続けることで、少しでも島の環境が良くなることを目指しています。普段、私たちが使っているペットボトルや缶や瓶、また、歯ブラシやビーチサンダル、漁師さんが使う漁具や発泡スチロールなどいろいろな物が流れ着きます。ゴミをそのままにしておくと、その内粉々になり、小さな生き物たちがエサと間違えて食べてしまいます。ゴミを拾うことが生き物を助けることに繋がり、私たち人間の行動の気づきになります。拾った後の分別もとても重要なので、環境保全のプロフェッショナルである久米島ホタル館の佐藤さんにご教授頂きます。

課題解決プログラムの案内人

はじめまして。**Hometown Tourism Kumejima（ホームタウンツーリズムクメジマ）**の仲宗根麻衣子と申します。
名古屋で生まれ、埼玉で育ち、20歳のときに久米島へ嫁いでから、気づけばもう35年。（あっ、歳がバレてしまいますね！笑）

すっかり“島人（しまんちゅ）”となった私は、これまで久米島空港、イーフビーチホテル、宜野湾市のラグナガーデンホテル（ブライダル部門）での勤務を経て、久米島町観光協会にも通算で約7年間在籍してきました。

2022年から「久米島紬大使」として、島の伝統文化を広めながら久米島町女性会が運営する「久米島ファンクラブ」の事務局も担当しています。

現在は観光を通して島民が自信と誇りを持てる体験プログラムの企画コーディネートに力を入れつつ、ウェディングプランナーとしても活動中です。
「島では暗い法事だけでなく、島が元気になるような明るい婚礼も行えるようにしたい」という役場職員の声を受けて、久米島で結婚披露宴を希望するカップルのお手伝いもしています。

久米島を訪れた方が、「島の人々が幸せそうに暮らす姿」に触れて、心があたたかくなるようなツアーをこれからも企画していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします！