「“自然とつながる” 伊是名島無人島キャンプ＆ビーチクリーンツアー 3日間」と称した2泊3日ツアーに、事務局として同行してきました。伊是名島のさらに先にある離島「屋那覇島」に渡り、無人島キャンプ１泊＋伊是名島の民宿で１泊（島内観光付き）の２泊３日ボランティアツアーです。

ツアーに参加していただいた8名の皆さんは、無人島でのビーチクリーンに意義を感じ、キャンプ活動を楽しみつつ、そして、そこでの実体験を元に、2日目終盤の意見交換の時間では、各自、ブラッシュアップアイデアを全体の場で発表してくれました。それでは、写真を交えて、お伝えします。

沖縄本島側の出発港である今帰仁村「運天港」よりフェリーに乗船。伊是名島「仲田港」に到着。

3日間のコーディネートを担当する伊是名島観光協会の上間さんがお出迎えし、おおまかなスケジュールを説明。無人島に渡る前に、荷物を預け、腹ごしらえをして、ドリンクなどを購入する時間を過ごしました。

早速、無人島（屋那覇島）に出発です。

無人島に向かう方法は、バナナボートです。人はバナナボートで、荷物は漁船で、それぞれ15分程度かけて、渡りました。天気にも恵まれたため、気持ちの良い風を感じながら、参加者の皆さんは、移動中、胸を高ぶらせていたようです。

無人島のキャンプサイトに到着後、まずはテントやタープの設営です。
ツアー参加者の中には、普段からキャンプに取り組んでおり、慣れている方もいたので、お互いに協力し合いながら、複数のテントやタープを準備しました。

テントなどの設営を終えて、早速、ボランティアプログラム「無人島でのビーチクリーン」をスタートしました。

伊是名島観光協会の上間さんより、ゴミの収集範囲や分別の方法などのレクチャーを受けた後、各自、自主的に、積極的に、クリーン活動を始めました。参加者の多くの方が、過去にビーチクリーンなどの経験を持ち、また、ゴミ広い活動の団体を立ち上げて運営するメンバーもいて、優秀なメンバー揃い、といった印象でした。

約1時間ほどの、決して長い時間ではなかったビーチクリーン活動でも、やはり大量のゴミを拾う形となりました。
印象としては、たとえ何時間かけようとも、すべてのゴミを拾うことは難しいという印象です。話によると、特にこの無人島（屋那覇島）では、ゴミの漂流が無くなることはないそうです。

しかしながら、この貴重な場所を、なるべくキレイな状態にして、観光資源として活用していく構想が動いているため、今後も定期的に、ビーチクリーン活動は続けられていくと思われます。

コーナー冒頭の写真は、残念ながら、息絶えたウミガメです。状況を確認すると、捨てられた紐のようなものが頭や首あたりに絡まり、おそらく、身動きが取れなくなったため、命が断たれたものと想像しました。ゴミの漂流は、こういうことにも繋がってしまうため、やはり、少しずつでも、皆で協力し合いながら、活動を続けていきたいものです。

ビーチクリーン終了後、少しばかりのフリータイムを経て、バーベキューの開始です。
お互いのことを語りながら親睦を深めたり、伊是名島のことを聞きながら、1日目の長い夜を楽しみました。

バーベキューの間で、突如として出てきた「干潮になると、テナガダコ（蛸）が取れる」という情報。

この日の最干潮時間は、深夜2時30分前後で、本来であれば、皆さんぐっすりと就寝しているはずだったのですが、ノリの良い皆さんが揃っていたためか、みな、深夜1時30分に集合して、夜の浅瀬の海に颯爽と舞い降りていきました。約1時間ほど、干潮の海を歩いた結果、写真のように、テナガダコ（蛸）が3匹、我々の前に姿を現してくれました！その後は、興奮冷めやらぬうちに、2度寝となりました。

2日目の午前中は、無人島での釣りタイムです。
伊是名島観光協会として釣り体験のコーディネートを臨機応変に対応してくれたおかげで、写真のとおり、1時間もなかった中で、何匹も釣りあげることができました。この釣り体験の後は、すでにキャンプ道具を片付けていたため、荷物をまとめて、無人島を離れて、伊是名島に戻りました。

2日目の午後は、尚円王歴史探訪ガイドツアーに参加してもらいました。

キャンプ帰りのため、皆さん多少は疲れていたこともありましたが、ガイドの中川さんの話に引き込まれて、尚円王（金丸）の生き様を真剣に聞き入っているようでした。ちなみに、中川さんは、民宿なか川のオーナーでもありまして、ツアー参加者の皆さんの滞在先ですので、この日の夜、歴史ガイドの第2ラウンドが実施された模様です。

今回のボランティアプログラムは、無人島（屋那覇島）でのビーチクリーン活動がメインでしたが、ツアー全体としては元々予定に組まれていたこと、急遽企画されたこと、なども含めて、全般的には、参加者の皆さんには楽しんで頂けたようでした。

写真にはありませんでしたが、ボランティアプログラムの2つ目にあたる意見交換の場では、「ツアーやプログラムをもっと良くするためには、どうすべきか？」という切り口で、活発な意見やアイデアも数多く出て、観光商品としてのブラッシュアップに多いに役に立つこととなりました。また、アンケートにも対応してもらいましたが、その内容を見ると、参加者の方々と伊是名島とが、交流などを通じて、今後も関係が続いていく可能性（関係人口）があることを感じました。

島まーる伊是名島ツアーの地域コーディネーターとして、3日間の運営を担っていただいた伊是名島観光協会の上間さん、潮平さん、その他大勢の方々に支えられて、成功と言えるツアーとなりました。この場を借りて、お礼を申し上げます。ありがとうございました！引き続きよろしくお願いいたします！